自分の成長
【開催日「2021.6.18~」】ファシリテーション・ラボラトリー(オンライン連続セミナー)
2021-04-07
ファシリテーション・ラボラトリー(オンライン連続セミナー)
~知恵と力を合わせられる場づくりを探る「実験室」~
6月から毎月第3金曜日の夜、ファシリテーションのラボラトリー(実験室)を開きます。
いま、ファシリテーションは会議やミーティングの生産性を高めるスキルとして、多くの職場やコミュニティで取り組まれています。また、本やネットメディアなどからは、ファシリテーションに関するさまざまな知識を、容易に得ることができます。
しかし、ファシリテーションを満足のいくものにするためには、知識として学ぶだけではなく、多くの実践を繰り返しながら、自分の持ち味を生かした関わり方を身につけていくことが求められます。さらに、目には見えない「場」の力や、自分自身の影響力を把握しておくことも大切です。そのためには、意図をもって試してみることと、試した体験を他者のフィードバックを参考に丁寧にふりかえること(リフレクション)が必要です。
そのような実践とふりかえりを繰り返すことで、話し合いの生産性を高めることはもちろん、チームの力を高めていくことが期待できるでしょう。
この「ファシリテーション・ラボラトリー(略称「ファシラボ」)」は、いまのファシリテーションのスキルを見直し、より良い関わり方を探求するための「実験室」です。毎回ファシリテーションのおもな機能を取り上げて、模擬ミーティングでそれを試し、リフレクションによってより良い実践に向けたポイントを探ってみたいと思います。
職場やコミュニティでファシリテーションに取り組まれている方々、これから取り組んでみたいと思っておられる方々、もうすこしファシリテーションについて学んでみたい方々、ぜひ「ファシラボ」に参加して、皆さんのファシリテーション・スキルをブラッシュアップしてください。
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■日時 :2021年6月~11月の毎月第3金曜日 20時~22時
(6/18、7/16、8/20、9/17、10/15、11/19)
■参加費:25,000円(6回分、税込)
*部分参加の場合、1回あたり4,500円
■定員 :12名 *ファシリテーションに取り組んでいる人、これから取り組む人
■進め方:実践と内省、相互フィードバックによって学びます
1. ファシリテーション実践のふりかえり
2. 今回のテーマについて解説
3. 模擬ミーティングで試す(メンバーと観察者に分かれて試します)
4. ミーティングのふりかえりと相互フィードバック
5. 現場での行動を考える
■ファシリテーター:LLCチーム経営 広瀬義浩、嶋田至
■参加申込:このページの下端の「予約フォーム」をクリックしてください
*お申し込み後に、参加費の振込先を自動送信メールでお知らせします
*メールが届かない場合、メールアドレスの記入ミス等が考えられますので、再度お手続きをお願いします。
◎ファシラボ 各回のテーマ
・第1回(6月18日):ふだんのファシリテーションを内省する
ふだんのファシリテーション体験をふりかえり、ファシリテーションをめぐる課題を明らかにします。そもそもファシリテーションとは何でしょう?日頃のファシリテーションの実践はどれだけ満足のいくものになっているのでしょう?体験をふりかえり対話するなかで、ファシリテーションの理想の形をイメージしてみます。
・第2回(7月16日):場をつくる、心理的安全性を高める
話し合いの場をつくるには「段取り」が必要です。事前準備を充実したり、話しあいの冒頭にメンバーの不安を解消したりする工夫などがあると、活発な話しあいを促すことが可能となります。事前の情報共有や会議のルールづくり、チェックインやチェックアウトなど、心理的安全性を高め、参加者の知恵と力を合わせていくためのポイントなどを考えてみます。
・第3回(8月20日):聴く、応答する
ファシリテーションのなかで、もっとも重要で効果が期待できる関わり方は「傾聴」です。傾聴はただ耳を傾けるだけではありません。応答や確認、問いかけなど、双方向のコミュニケーションが大切です。傾聴によって、メンバーの不安が解消され、主体的な言動を促すことができます。ここでは、自分がどんな聴き方をしているのか、その聴き方が相手にどんな影響を与えているのかを点検しながら、安全な場づくりを促す聴き方について探ってみます。
・第4回(9月17日):働きかける
あなたが話し合いの場に感じた違和感などを、うまくメンバーに伝えることができていますか?メンバーの何気ない言動が、他のメンバーや話し合いの場全体に大きな影響を与えることがあります。たとえばメンバーの自由な発言を邪魔しているものを感じたら、その気づきを伝えてみます。そんな働きかけが、メンバーが自分自身の言動について考えるきっかけとなるのです。とくにオンライン会議では、各人が場にどんな影響を与えているかに気づく力や伝える力が大切です。ここでは、各人が言葉を通して働きかける力を点検してみます。
・第5回(10月15日):場をマネジメントする
マネジメントとは、目標を明確にし、目標達成の手順を共有し、メンバーを動機づけ、当初の計画どおりに進むように統制することです。話し合いが進むと、目標や目的が見失われたり、時間の感覚がルーズになったり、話題が脱線したり、話し合いが混乱したりすることがあります。メンバーの知恵と力を合わせられる場をつくるために、どんな関わり方ができるでしょうか。ここでは、場をマネジメントするための関わり方を探ってみます。
・第6回(11月19日):意思決定を促す
会議やミーティングでは「決める」ことが重要です。意見が対立するなか、決めようと努力することの繰り返しが、メンバーの成長を促し、チームの力を高めていきます。しかし、みんなが納得する意思決定は難しいものです。「これでよかったのか」と感じることも多いことでしょう。ここでは、意思決定の過程のメンバーの感情に注目して、納得感の高い意思決定を促す関わり方を探ってみます。
■ファシリテーター
★広瀬 義浩 (ひろせ よしひろ)
組織開発コンサルタント
近畿大学総合社会学部非常勤講師(ファシリテーション担当)
「何をされているのですか?」と聞かれた時に、「場を作っています。」と答えることがよくあります。学びの場、議論の場、探求の場、対話の場、などを作ることが仕事だと思っています。
私の尊敬する、ティク・ナット・ハンの言葉に下記のような言葉があります。
「自分の本当の気持ちを、”静かな声”で相手に伝えることができたら、理解が生れ、愛が育まれるだろう。」
”内省(リフレクション)”や”対話(ダイアローグ)で、人や組織が変化する環境を作って行きたいと思っています。
★嶋田 至 (しまだ いたる)
組織開発ファシリテーター
日立造船グループでITやインターネットに関するプロジェクト・マネジメントに携わる。2000年、同僚とともにITベンチャーを起業し、インターネットを活用した事業開発を担当する。2008年、合同会社チーム経営(LLCチーム経営)を設立。
さまざまな組織において、「人が生き、成果があがる組織づくり(組織開発)」を促進しています。お客様とともに組織の課題に向きあい、変革の取り組み方を考え、組織風土の分析、リーダー育成などの組織内研修、ミーティングの運営支援などをおこなっています。