LLCチーム経営

合同会社チーム経営(LLCチーム経営)

嶋田 至のブログ

「いい言葉をからだ中に浴びると、力がでてきます!」

2021-12-14

「いい言葉をからだ中に浴びると、力がでてきます!」
 
ある保育園グループのリーダー層を対象に「ヨコ型のリーダーシップ」研修をしたとき、参加者の一人が言われた言葉です。
ヨコ型のリーダーシップは、指示命令で人を動かす「タテ型のリーダーシップ」とちがって、傾聴や問いかけ、ポジティブフィードバックなどによって、メンバーの主体的な行動を促す関わり方です。
なかでも、ポジティブフィードバックは、メンバーの行動を促すだけでなく、その人が成長することを支える大切なリーダーの行動だと思います。
 
ポジティブフィードバックは、相手の言動がグループや自分自身に「好ましい影響」があったと感じたとき、それを率直に伝えることです。
「良い」とか「ダメだ」などの評価を交えることなく、あなたのこんな言動が、私に(グループに)こんな影響をもたらしたと、「鏡」のようにありのままに伝えることです。
  
今回の研修では、今の仕事で生き生きと感じた体験を、一人ずつ語っていただきました。
一人が語った後、他のメンバーからその話を聞いて感じたポジティブな影響を、言葉として伝えていただきました。
自分が大切に思っていた体験や、この仕事で大事にしていることを聞いてもらった後、たくさんの肯定的な言葉をもらえると、とてもうれしいものです。
そのうれしい感情は、「この仕事をやっててよかった」という気持ちになったり、「このままでいいんだ」と日々続けていることの自信につながったりします。
  
もちろん、ポジティブなフィードバックだけでチームが成果をあげたり、メンバーが成長するわけではありません。
ときには、改善を促すような指摘や、ちょっと厳しい言葉など、ネガティブフィードバックも必要です。
ただ、日頃からたくさんのポジティブフィードバックをたがいに伝えあっていることが、ネガティブフィードバックを率直に受けいれるための土壌になるのだと思います。
   
人は機械のように指示だけで動くものではないでしょう。
自分の存在や大事にしていることを認めてもらってこそ、チームのために自分の行動を改めていけるものだと思います。
「いい言葉をからだ中に浴びる」体験は、いくらでもあってもいいのだと思います。
   

  • 事例紹介
  • 会社情報
  • 用語集