嶋田 至のブログ
自分の成長:セルフエキスパンション
2021-12-12
以前開催した対話の会で、セルフエキスパンションの話題がでました。
セルフエキスパンションは、今は受け入れがたいもの、すなわち「異物」を受け入れることで自分自身が変化していくことです。
主体的に異物と関わっていくなかで、異物と自分との共通項を見つけることもあります。
また、ここから先は受け入れることはできないが、ここまでは受け入れ可能という「境界」を見出すこともあります。
受け入れようとしながら境界を見出していく過程で、異物を自分のなかにある程度取り込んでいくことができます。
それが異物との関りを深め、自分自身の成長につながっていくのだと思います。
セルフエキスパンションをごくごく簡単に説明すると、上記のようなことでしょうか。
私自身は人の「伸びしろ」のことかなと受け取りました。
今は伸びる要因が無くても、なにか新たなものや人に接したときに、これまでにない力を発揮したり、人として一皮むけた成長をすることができます。
そんな「伸びしろ」は、誰でも持っているにちがいありません。
異物と接したとき、ある人は「受け入れられない」と早々に判断して排除するかもしれません。
ある人は、異物を自分の思い通りに従えさせようとするかもしれません。
どちらも関わり方としては「あり」かもしれませんが、自分の今の限界を乗り越える機会を逃してしまっているように感じます。
異物は私たちのまわりにたくさんあります。
「見たくない」「関わりたくない」と思うことも、多々あることと思います。
でも、自分から関わっていくことで見えてくることもたくさんあることでしょう。
多様な部下たちの成長を支えたマネジャーの方々には、多い当たることが多いのではないかと思います。
避けたい人との出会いも、嫌な出来事との出会いも、ともに異物との接点であり、自分の成長の機会でもあります。
セルフエキスパンションという視点で、今の自分の関わり方をふりかえってみると、いろいろなことが見えてくるかもしれません。
私自身は、自分がマネジャーだった頃のことをふりかえる機会になりました。
そして、もっと主体的に「異物」と関わっていたら、彼らの成長をもっと親身に支えられていたら、もっと人として成長していたのではないだろうかと感じました。