嶋田 至のブログ
結果を出すファシリテーション、関係を深めるファシリテーション
2022-08-29
ファシリテーションの考え方は、大きく分けて二つあると思います。
ひとつは、限られた時間で「結果」を出すこと。
あらかじめ決めていたゴールに近づけて、意思決定することです。
意思決定することが、なにより優先されます。
もうひとつは、メンバー間の関係性を深めることです。
結果は出るかもしれないし、出ないかもしれない。
何も決められずに時間切れになるかもしれない。
大事なことは、話し合いを通じておたがいの理解を深め、関係性を深めることです。
実際のところ、前者を重んじる人や組織が多数派じゃないかと思います。
短期的に考えると、そうなるだろうと思います。
ただ、すこし長期的な視野で考えるとどうでしょう。
話し合いの場で関係性を培う視点が、次の結果につながることもあるだろうと思います。
どちらを重んじるかによって、ファシリテーションのあり方も変わってきます。
前者の場合、ファシリテーターは課題解決に注目します。
後者の場合は、メンバー一人ひとりに注目し、各々の関係やグループ全体に注目します。
前者も後者もうまくできれば良いですが、そんなケースは稀でしょう。
オンラインミーティングが当たり前になるなか、後者のファシリテーションをもっと丁寧にできればと思います。