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嶋田 至のブログ

2年半のコロナ禍はどんな「分断」を生じさせたのか

2022-08-27

いろいろな人たちから、この2年半のコロナ禍で変化したことを訊いていると、「分断」という言葉がよく使われます。
この言葉に込めた意味は人によってまちまちだと思いますが、さまざまな状況を「分断」という言葉で表現しているように思います。
まず思い出されるのは、テレワークやオンライン会議などによるコミュニケーションの分断でしょう。
画面越しでしか相手を感じられないことから、コミュニケーションに不便を感じます。
こちらの意図がどれくらい伝わっているのだろう?
相手は今どんなことに悩んでいるのだろう?
対人援助職などのテレワークがない職場でも、密なコミュニケーションができないことで「分断」を感じることもあるだろうと思います。
他所の部署に応援に行くことになって、仲間たちと関われない。
一緒にご飯を食べられない。
仕事終わりに飲みに行って語りあうことができない。
お互いの本音は、ちょっとした雑談や気の緩みのなかで出てくることがあります。
いま悩んでいることを聴いてもらうことで、問題の大方が片付くこともあります。
悩んでいることが、相手のちょっとした発言から芋づる式に解決することもあります。
そんな偶発性の起こる場がないことを、分断という言葉で表現しているのかもしれません。
さまざまな分断は、お互いの理解を歪めることがあります。
信じていた人の言動に疑いの気持ちをもったり、語りあえないことで他者に不信感を募らせることもあります。
これらに加えて、自分の内部に分断を感じることもあるかもしれません。
元々この仕事でやりたかったことができない。
もっと密に関わりたいのだけれど、さまざまな条件によって阻まれている。
本来の自分と今現状の自分とのギャップに「分断」を感じることもあるでしょうか。
いま私たちのまわりにどんな「分断」があるのか、認識することから始めてみたいと思います。。
残すところは残し、変えられるところは変えていくことが求められるだろうと思います。
ファシリテーションなどを通じた関係づくりの見直しとともに、制度やルールなどを見直していくことも必要だろうと思います。
そのためのヒントを、いろいろな文献を頼りにまとめてみたいものだと思います。
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