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嶋田 至のブログ

リフレクション(内省)、リフレクティブ・プラクティス、リフレクシビティ

2022-05-26

リフレクション(内省)についての海外の本を読んでいると、「リフレクティブ・プラクティス(Reflective Practice)」や「リフレクシビティ(reflexivity)」という言葉が目につきます。
   
リフレクションは、体験をふりかえることで学ぶことですが、直訳すると「反射」の意味です。
鏡に「反射」するように、自分が体験したことを丁寧にふりかえるのです。
あのとき何が起こったのか、自分はどんな意図で何をして、どんな結果になったのか。
そして、次に同じようなことがあれば今度はどうするのか、行動仮説を探ります。
   
リフレクションはふりかえるだけにとどまらず、次の行動がともないます。
行動(実践)のないふりかえりはリフレクションではないでしょう。
実践あってのリフレクティブ・プラクティスが、リフレクションの根幹であるということです。
   
それから「リフレクシビティ」という言葉。
これは直訳すると「再帰性」です。
発言したことや行動したことが、自分にはね返ってくるというような意味でしょうか。
たとえば、自分が体験したことについて他者の反応を見たり、フィードバックをもらって、自分の言動が相手にどんな影響を与えたのかを知ります。
そして、それを知った自分が今どう感じているのか、次はどんなことに注意すればいいのかを、じっくりと噛みしめてみます。
   
リフレクションは1回だけで終わるものではありません。
何度も何度も体験をふりかえり、他者の声を真摯に受け止め、自分の内面の声を感じてみること。
これを永続的に繰り返します。
  
リフレクティブ・プラクティスとリフレクシビティ。
この繰り返しがリフレクションを深め、自分の成長を促していくのでしょう。
  

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