嶋田 至のブログ
言葉の定義を対話で探ってみる
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2016-01-28
組織開発においても、リーダーシップ養成においても、「変化」というのは大事なキーワードです。
自己の変化、対人関係の変化、チームの変化、組織の変化、さらには社会の変化...。
ところで、「変化」という言葉に、みんなはどんなイメージを持っているのでしょう?
先日、小人数で話あったとき、各人に、「変化」という言葉のイメージを聴いてみました。
ある人は、変化とは「がらりと変わるもの」「今と異なるものを選択すること」といったイメージを話されました。
他の人も、同じようなイメージを話されました。
私は、変化とは「流れのようなもの」「気がつけば変わっていると気づくようなもの」と答えました。
人によって、「変化」のイメージはさまざまなのだろうと思います。
それらは、その人自身の「変化」の経験にもとづいて、多様なイメージが作られているのだと思います。
言葉の定義を語ってみることは、かんたんにできることですが、定義を語るだけでも、各人の多様さを実感することができます。
そして、言葉だけで「わかりあったつもり」になることのリスクも、あらためて感じることができます。
対話の意義やおもしろさは、こんなところにあります。
言葉の定義を探ることで、お互いの枠組みのずれが明らかになったり、コミュニケーションミスを防ぐことができます。
そして、相手の深い思いや価値観に触れることができて、お互いがもっと知りあうことができるのです。
いろいろな言葉の定義を、対話で探ってきたいものですね。