嶋田 至のブログ
対話は関係を新たに生み出し、死んでいた関係を生き返らせる
2015-09-29
先日、ある福祉施設で、チームづくり研修を担当させていただきました。
研修のテーマは、『対話(ダイアログ)を通じて、協力しあえる職場のチームづくりを考える』というものです。
まず、チームづくりのポイントをご説明し、続いてワールドカフェ形式で職員同士の対話(ダイアログ)をおこなっていただきました。
はじめは、「問い」の前に言葉を失って、沈黙の続くグループもありましたが、だんだんと想いを語り始め、にぎやかな雰囲気となりました。
いつもは聴けないような、一人ひとりの想いや気遣いを聴けたようで、研修の意義はあったようですが、反面、目の前の仕事をこなすことに忙しく、対話どころかおしゃべりをする暇もない現状に、あらためてチームづくりの困難さを感じた方々もおられました。
それでも、というか、だからこそ、職場のチームづくりが求められているのだと思います。
そして、チームづくりは、互いの想いを共有すること、傾聴し、受容することから始まるのだと思います。
今日の対話の場を、そのためのきっかけとしてとらえていただければと思います。
研修の最後に、『対話の奇跡』(ルウィル・ハウ)の文章を、参加者の方々に紹介させていただきました。
「誰でも、たとえそれが私たちの愛する者でも、敵となる可能性がある。対話を通してだけ、私たちは互いにこの反目から救われるのである。
対話と愛とは、血と身体のように切り離せないものである。血の流れが止まれば身体は死ぬ。同様に、対話が止まれば愛は死に、恨みと憎しみが生まれる。
しかし、対話は死んだ関係を回復させることができる。対話は関係を新たに生み出し、死んでいた関係を再び生き返らせることができるのである」
皆さん、ありがとうございました。
また、お会いできればと思います。