嶋田 至のブログ
「会議メモ」(ファシリテーション・グラフィック)をとること
2014-01-02
会議やミーティングは、その組織風土のバロメーターであると言われています。
すなわち、会議を見れば、その組織風土の傾向が見えてきます。
専制的な風土、民主的な風土、妥協を許さない風土、妥協しがちな風土、トップダウンな風土、メンバーが自ら動く風土...
私たちは、みんなの知恵とチカラをあわせられる組織風土づくりを支援するとき、ます会議を変えることからスタートします。
そして、はじめに着手することが「会議メモ」をとることです。
会議で発言された意見やアイデア、キーワードなどを、ホワイトボードや壁に貼った模造紙に書き記していきます。
会議が進んでいくと、たくさんのワードや記号、赤色や青色の矢印や図形などで埋められていきます。
私たちは、ただのファシリテーターで、その組織にとっては、“異物”でしかありません。
“異物”は、とつぜん「こうあるべきだ」と正論めいたことを言うことはできませんし、ましてや仲間であるとも認められません。
会議に同席しながら、メンバーの意見出しを邪魔することなく、しかも会議を安全な場にするためには、「会議メモ」ととることが、もっとも好ましいことです。
会議メモ(ファシリテーション・グラフィック)には、次のような効果があると言われています。
・メンバー全員の視線をひとつに集めさせる。
・何を決めたかだけでなく、どのように決めたかも記録する。
・メンバー全員の「短期記憶」となる。
・自分の発言を書いてもらうことで、全員に聴いてもらえた証となる。
・文字だけでなく、図や表を描くことができる。
・誰が発言したかは記録されず、意見やアイデアだけが記録される。
・会議に遅刻してきた人も理解しやすい。
・意見やアイデアが正確に記録されたか即座にチェックできる。
・個人の意見を尊重するので、発言を促す効果がある。
・自分でノートをとらなくてよい。
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会議メモをとっていると、何も発言しなくても、その会議に場は「安全な場」になりやすくなります。
会議メモによって、一人ひとりの意見やアイデア、想いなどが大切に受け取られるからです。
みんなの知恵と力をあわせられる会議づくりは、会議メモから始まると言ってもいいかもしれません。
さて、そんな会議メモ(ファシリテーション・グラフィック)を学ぶ講座を1月18日(土)に大阪で開催します。
「会議メモ」の効果を、実感していただきたいと思います。
実践ファシリテーション・グラフィック講座
~会議メモで、議論を見える化し、全員の知恵を集める~
http://event.teamkeiei.com/modules/eguide/event.php?eid=378