LLCチーム経営

合同会社チーム経営(LLCチーム経営)

嶋田 至のブログ

リフレクション(内省)のキーワード~好奇心、コミットメント、知性

2020-01-22

体験のふりかえから学ぶことを、リフレクション(内省)と言います。
リフレクションは、ずいぶん以前から看護教育で取り組まれてきました。
近年では、企業や官公庁において人材育成、とくにリーダー育成の手法として注目されています。
   
英国で看護師のかたわら、リフレクションの研究を続けているクリストファー・ジョーンズ氏によると、リフレクションを効果的におこなうには、次の3つが必要だということです。
すなわち、好奇心、コミットメント、知性の3つです。
   
好奇心は、自分自身に問いかけることです。
「私は誰なのか?」
「私は何をしているのか?」
「いまおこなっていることは、他にやり方はないのか?」
    
コミットメントは決意のことです。
「自分はどこへ向かっているのか?」
「本当の自分はどんなものなのか?」
なりたい自分というビジョンを明らかにすることで、生命をふるいたたせるエネルギーが生じるはずです。
   
知性とは、自分の思考や感情を客観的にとらえることです。
知性によって体験で得たものを整理し、内省を促します。
知性は直感を研ぎ澄まし、直感がリフレクションを豊かなものにします。
   
リフレクションは、「こうふりかえり、こう考えたら、こんな仮説ができる」といった、理論あるいはテクニックとして教育されることが多いようです。
でも、それはリフレクションの可能性を削いでいるようでもあります。
豊かな知見を見出す「内省」を阻み、同じ失敗を繰り返しかねない「反省」を強いることにつながりかねません。
   
好奇心とコミットメントと知性があれば、リフレクションが深まるはずです。
それは、プロフェッショナルとしての成長を加速させることにつながるのではと思います。
 
   

  • 事例紹介
  • 会社情報
  • 用語集