嶋田 至のブログ
「教えること」は成長につながるのか?
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2016-04-07
研修の講師をする機会が多いと、「教えること」におもしろさを感じてしまうことがあります。
こちらが教えようとすると、受講する側も「学んだ!」という実感を得やすいのです。
ただ、教えることは、かならずしも、人の成長や組織の成長とつながるものではないように思います。
「学んだ」という満足感にとどまってしまって、次の「一歩」を踏み出せないことも、多々あるように思います。
「わかったつもり」になるほど、成長が止まってしまいがちです。
一方で、具体的なことはなにも教えず、ある「問い」について対話をしてもらうこともあります。
対話することは、「教えること」と違って、受講者にとって「学んだ」という感覚は希薄かもしれません。
「これかもしれない…」「あれかもしれない…」という語りの繰り返しは、満足感どころか、モヤモヤ感が満載になることもあります。
でも、そんなモヤモヤした気持ちが、具体的な「一歩」を踏み出す原動力になることもあります。
対話の機会を、どんどん増やしていけたらと思っています。