講座開催報告
リーダーの”弱さ”てなんでしょうね【チーム経営対話会】
2021-03-21
ヴァルネラビリティ(valnerability)という言葉が、リーダーシップの中で取り上げられるようになっています。ハーバード大学やスタンフォード大学の授業としてもテーマであるようです。
リーダーは
「強くなければならない、有能でなければならない、正しいことをしなければならない」と思っている人も多いのですが、このマインドが人との関係性に問題を起こすことも多いようです。
また、VUCA時代の中で、このようなリーダーは苦しんでいます。
リーダーとは完壁な人間ではない。失敗も間違いもするし、弱点もある。そのような自分の弱さを認め、それを見せられることこそ、本当の強さなのではないでしょうか。
先日の、チーム経営対話会のテーマは”弱さ”でした。その時の参加者の気づきを記載しています。
- 日本の企業はリーダーって現場でそれなりに仕事できる人が年齢経験でリーダ(やらさされている)人が多い、リーダの弱みってない? リーダー職が弱いフィールドなんだったら、違うフィールドで勝負すればそれは弱みじゃないよね。 そこのギャップにみんな悩んでるのかな?
- 自分の弱さは頭で理解できてるものだけじゃない。もっと内面に向き合うことで、本当の弱さ、触れたくはない弱さにぶちあたる。でもそれが見えることが、自分の成長のきっかけになるかもしれない。
- 「『弱さ』を受け容れると言っている時点で、まだ受け入れられていない自分がいるのではないだろうか?という自分への問い。「これが私のキャラクター」と言えるようになった時が、受け容れた時なのかもしれません。
- イノベーションや成果が上がる組織には、心理的安全性が必要、それには、リーダーの自己開示が重要、つまり、弱さを見せる勇気。リーダーの自己肯定感やなあ
- すぐでてくるとか、なんとかしようという「弱さ」は、まだ、「頭で考えている」レベルで、その先には、いたたまれない「弱さ」があって、そこには『痛み』が伴うのだと思う
- それに向き合って、理解できたとき、それまで見えていたものが、違って見えるように思う「弱さ」の探求も、面白うそうだと思う自分が今いる。 特に仕事では、現実を観て、ゴールを設定すれば、あとは、どうそれを達成するか?でやっていくと、そもそも、そこに「リーダーの弱さ」も「メンバーの弱さ」も関係ないよねって思う
- 皆さんのお話を聞いて、少し気持ちが楽になりました。感情を出す前に一息ついたり、みんなに失敗や弱さを伝えられるようになりたいと思います。
- 失敗や、悪い情報をあげやすくするためにも、素直に分からないことを聴く姿勢と、弱みを見せる度胸が必要ですね。
この2年うまくいかなかったことの答えが、弱さをうまく見せれてなかったことにもあるのかなと思いました。次の部署では、同僚や上司にも気負わず最初から自己開示できたら、それが宿題です。 - 弱さは「味」だなあと思いました。自分の弱さを他者や自然の方が先に受け入れてくれる時もあります。
- いろんな職種の方とお話しして自分の弱みに向き合うことについて振り返ることができました。リーダーは完璧じゃなくてよいという言葉を聞いて少し気持ちが軽くなりました。自分の弱さを伝えること自己開示について学べました。
- 弱さをさらけ出すほんのちょっとの勇気があれば、リーダーとしても人としても楽になれるし、ある意味無敵になれる。と思いました。ひょっとしたら、責任者とか場合によってもっと偉くなるのかもしれないですが、その時も忘れないようにしたいです。
- 相手からの指摘や自分で思う「弱さ」は、その時点で変えてみたいものかと思いました。人それぞれにもっと深い、触れたくない痛みを伴うものがあり、そこに触れたくない、触れたくない。その時に自分を変えよう、誰かにお願いしよう。というような考えや活力になると思いました。
10年前、TEDで有名になった、ブレネー・ブラウン(Brene Brown )ヒューストン大学 の動画を張っておきます。
傷つく心(Vulnerability)の力