GLOSSARY
フィードバック
相手の言動が他者やグループにどんな影響を与えているのかを、具体的に描写的に伝えることです。
フィードバックは評価でもダメ出しでもありません。
フィードバックで大切なことは、相手の「鏡」になることです。
「鏡」として見えたことや感じたことを、ありのままに相手に伝えることです。
フィードバックには、ポジティブフィードバック(肯定的フィードバック)とネガティブフィードバック(改善を促すフィードバック)があります。
ポジティブフィードバックは、相手が良い影響を与えていると感じたとき、その影響のあり様を具体的に伝えることです。
そのまま続けてほしいことや、自分が助かったことなどを伝えることです。
ネガティブフィードバックは、相手がもっと良い影響を与えることができると感じたときにおこなうものです。
もうすこし工夫できそうなこと、注意してほしいこと、改善の余地があることなどを伝えます。
フィードバックは相手が受け取りやすい形で伝えるといいでしょう。
まず、どんな事実によってどんな影響(感情)が生じたのかを伝えることです。
また、「私」を主語とした「アイメッセージ」で伝えると、より受け取りやすいと思います。
◎ポジティブフィードバックの例:
(事実)あなたは会議の冒頭で会議の目的や目標を確認してくれました
(影響)私は意見を言いやすくなりました。
◎ネガティブフィードバックの例:
(事実)あなたは新人を30分間叱っていました
(影響)新人はうなだれていて、私は心配になりました
フィードバックは、指導、助言、叱責などとは区別することが大事です。
もちろん、指導や助言、叱責などはおこなってもかまいません。
それと並行して、フィードバックをおこなうことが求められます。
フィードバックの根底にあるのは、相手の成長を願う「愛情」です。
けっして、相手を批判しようとか、貶めようとかの意図でおこなうものではありません。
おたがいにフィードバックを伝えあえると、信頼関係が向上していくはずです。
フィードバックは、組織風土づくりの大切な要素でもあります。