嶋田 至のブログ
チェックアウトという「ふりかえり」
2016-09-28
私たちチーム経営では、ミーティングのはじめに「チェックイン」、終わりに「チェックアウト」をします。
チェックインは、議題について話し合いを始める前に、今の気持ちや近況、このミーティングで期待していることなどを、一人ひとことずつ話します。
チェックインによって、いま一人ひとりが、どんな状態でここにいるかを、ある程度理解することができます。
また、近況を話す中で笑いが出るなど、リラックスした感じになります。
チェックインをすることで、ミーティングが話しあいやすい雰囲気になります。
講座や研修でも、はじめにチェックインをします。
受講された方々が、まず試してみるのは、このチェックインが多いようです。
すぐにできるし、ある程度、効果が期待できるのです。
チェックアウトは、ミーティングの終わりに、いま感じていることや気になることを話すことです。
ミーティングの議題には関係なくても、話しあいの間に、一人ひとりが感じていたことや、気づいたこと、気になったことなどが、ここで共有されます。
ミーティングの間は、「意見」を話しますが、チェックアウトでは気持ちや感情、印象などを話します。
「じつは、話の展開が早くてついていけなかった」
「このテーマは情報不足だったので、意見を言うのを控えていた」
「私の言ったことが十分に伝わっている感じがしなかった」
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チェックアウトでは、ミーティングの間は隠されていた、あるいは本人も気づかなかった、心の中の動きが場に出され、共有されます。
かんたんな「ふりかえり」でもあります。
「じゃあ、次はこんなことに気をつけてみよう」といった、一人ひとりの行動仮説づくりの促しにもなります。
チェックインの効果は小さくないですが、チェックアウトはそれ以上に大切な学びにつながります。
試してみられたらどうでしょう?