LLCチーム経営

合同会社チーム経営(LLCチーム経営)

嶋田 至のブログ

何が決まったのかわからない会議でやってみてほしいこと

2022-02-23

ファシリテーションは知恵と力を合わせられる場をつくるスキルで、けっして会議の進行だけの役割ではありません。
ただ、会議の場においてもっともその効果を発揮することができます。
    
私たちはいつも、何かを決めるために会議をします。
でも、何が決まったのかわからないまま会議が終わることも多いようです。
「何かが決まったこと」は参加者全員が感じているものの、
・具体的に何が決まったのか?
・自分はその決定事項にどうかかわるのか?
そんなことが不明確なままなの場合が多いのではないでしょうか。
そのため、あとで「何も実行されていない」「誰も責任をとろうとしない」ということもおこりがちです。
   
あいまいに決めると誰も反論しないし、それでいて「無事に会議を終えた」満足感も感じがちです。
反面、なにも実行されないのなら、皆が一堂に会して話しあったことが無駄になります。
もったいないですね。
 
ファシリテーション的に考えると、会議の最後にこんなことを確認しながらホワイトボードなどに板書できたら、すこしはマシになるでしょうか。
  
・決まったことを明確に言語化(文章化)してみる
・決まったことを実行するための具体策(誰がいつまでに何をする、など)を言語化する
・実施について責任の所在を明確にする
・これらについて一人ひとりの納得度を確認する
 
書いている過程で、「そんなことを決めたんじゃない」という意見が出るかもしれません。
そんな声が出てくるといいですね!
一方で、会議のあとすぐに着手する人が出てくるかもしれません。
 
こんなことは新人研修で習うことかもしれませんが、案外できていないことも多いようです。
(もちろん、きちんとできているところも多々あることは存じています)
ファシリテーター育成の場では、こんな簡単なこともお伝えしています。
   
ちょっとした介入が大きな成果につながります。
ファシリテーションは、ちょっとした介入の積み重ねです。
そのためには、場を見る力と場に関わる力が必要です。
見た目は「簡単なこと」ですが、実行に際してはけっこう難しいものでもあります。
  

  • 事例紹介
  • 会社情報
  • 用語集