平成22年からチーム経営が関わらせていただいている市立伊丹病院の組織開発事例が、2015年3月15日の日本医療マネジメント学会兵庫支部で事例発表されたそうです。11008980_729598567156957_545434255_n

その内容をご紹介させていただきます。

担当の越さんは 伊丹市の職員で伊丹病院の総務課に所属。「組織強化プロジェクト」で部門間のコミュニケーションを活性化するための取組みをしておられました。初年度は、市役所で自分自身が受けた研修をもとに、職種間コミュニケーションを向上させる取組を開始。試行錯誤する中、2年目に当社の公開講座に参加され、「これなら!」とご相談いただきました。

ファシリテーション研修を何度か行い、その後、月に一回、病院の課題解決を題材に、一年間かけて病院内ファシリテーター養成をしました。現在は、組織内ファシリテーターが育ち、病院内のいろんなプロジェクトで活躍されているようです。

この病院の成功の大きな要因は、事務部がリーダーシップを発揮され、看護師、薬剤師、技師など部門間にまたがって多様なメンバーを集めた研修を行い、自薦でファシリテーターになりたい人を養成したことだと考えてます。今年、1.2年目のチームワーク研修を担当しましたが、様々なコメディカル部門の参加者、研修医、消防局の救急救命士まで参加されていて、横のネットワークを作りながら関わり方を学んでいました。このような研修に医師に参加してもらうのは困難なことなのですが、チーム医療を進めるには重要な機会になったのではないでしょうか。

 

 

「病院・組織における次世代リーダー育成の取り組み」

-多職種による想いを形に出来る現場リーダー育成の取り組み報告-

市立伊丹病院経営企画室  越希美江kosikouenn

2015年3月15日(日)日本医療マネジメント学会第9回兵庫支部学術集会

背景・目的

これまでの当院の人事育成は、各部門での専門研修を中心に実施してきた。

 近年、現場で発生する課題の複雑化や、職員の働き方に対する価値観の多様化等、現場での問題解決能力の向上、他部門との連携の強化、管理職のマネージメント能力向上が求められている。このような中、チームをまとめ、知恵とチカラを合わせて思いを形にできるリーダーの育成を目的に、「ファシリテーター型リーダー養成研修」を導入した。本研修が組織にあたえた影響について明らかにする。

方法

本研修プログラムは、公募で集まった多職種約10名の受講者を対象に、年間12回にわたりワークショップ型研修を実施した。受講者アンケートにより、影響を検討する。

 

結果

研修修了者からは次のような感想が聞かれた。

  • 自分の性格、行動、職場での立ち位置、上司・部下との関係など様々なことについて振り返りをし、自分のリーダーシップを見直すことができた。
  • 所属以外で信頼できるメンバーが出来、仕事がやりやすくなった。1年の研修を共にすることで、メンバー間に絆のようなものを感じるようになった。
  • この研修は自分を成長させ、職場・他部署との関係も良くなって強い組織作りに繋がると感じる。
考察

研修修了者は、委員会やプロジェクトチームの会議ファシリテーターを務めるなど、職場内外で活躍の場を広げている。人を育て、良き職場風土をつくるリーダーの育成として効果をあげつつある。

市立伊丹病院
〒664-8540 兵庫県伊丹市昆陽池1丁目100番地