今日は、ある福祉施設で、ワークショップを開催しました。

施設の建物を建て直すにあたって、職員の想いを引き出し、新たな建築物のコンセプトに落とし込むワークショップです。

はじめは、「何をするのだろう?」と不安げな皆さんでしたが、長めのチェックインでたくさんの笑いが出てから、本題に入りました。
 
まず、この施設で長年働いている二人の方から、この施設での自分の経験、この職場への想いを語っていただきました。
若い頃、夢をもって就職したのに、施設の現実に裏切られたこと、施設のイメージを貶めた不祥事に出くわしたこと、新たな事業展開のこと、いつも感じていた何か違うといった違和感...。

お二人が働いてこられたおよそ30年の間に、この施設もずいぶん変化したようです。
ただ、たんに時間が経ったから変化したのではなく、常に誰かが違和感を感じ、より良い状況への思考と行動を続けてきたからこそ、この変化が続いてきたのです。
 
二人のお話を聴いた後、みんなで「これから大切にしたいこと」をポストイットに書き出し、グループで親和図をつくりました。
ワイワイガヤガヤとした雰囲気のなか、模造紙にいっぱいのポストイットが貼りだされ、色とりどりのプロッキーで、縁取りや矢印が描かれていきました。
 
今回は、ワークショップの1回目でした。
次回は、今回の成果を経て、今後取り組んでいくことを絞り込んでいくステップです。
このワークショップの成果をもとに、建築の専門家を含んだ委員会が、建築のコンセプトを明文化していきます。 
   
建物はいったん建ててしまうと、修正は困難です。
しかも、たくさんの人たちの職場であり、たくさんの入居者の方々の生活の場でもあります。
そして、今ここにいる人たちだけでなく、後世の人たちにも喜んでもらえるような、いまここで働く人たちの想いを感じて、繋いでいってもらえるような建築物にする必要があります。
 
このワークショップが、今ここにいる人たちを生かし、未来に生きる人たちとの想いをつなぐ場になればと思います。
 
皆さん、ありがとうございました。