体験をふりかえることから学ぶこと、すなわち「内省」の大切さは、ますます多くの人に認識されていきつつあるようです。
   
私たちは、何らかの方法で、自分自身の体験についてふりかえり、分析をすることで、次に生かすための教訓(行動仮説)を得ています。
   
もし内省をすることがなければ、どうなるのでしょう?
   
それは、たとえば、上司の指示に100%従って行動する人をつくってしまうことになりかねません。
さらにひどい場合は、上司が言いそうなこと、喜びそうなことを先に予想して、それに従う人をつくることにもなります。
いわゆる「忖度」というものでしょうか。

かつて、ハンナ・アレントは、内省をしない人物の典型として、アイヒマンを例にあげたと聞いたことがあります。
強制収容所で、おびただしいユダヤ人を殺した「大悪人」は、自分で善悪を判断することなく、ただただ上司の指示に忠実に従っただけの人でした。
   
内省は、人材育成の「流行りの手法」にとどまりません。
人が人らしく生きて、成長していくための、基本的な学び方だと思います。
 
内省が「大切だ」とされている現状は、それだけこの社会・職場が、非人間的な社会・職場であるということかもしれません。

私たちチーム経営では、内省について探究していきたいと考えています。
そして、内省をともに学んでいく場も設けていきたいと思います。