先日のファシリテーション研修の最後に、グループで模擬会議をしていただきました。
20分以内に、メンバーの合意で、ある写真にタイトルをつけることが「課題」です。
 
模擬会議の様子を外から「観察」していたところ、前半は和気あいあいとした雰囲気のなか、写真を見て思ったことや感じたことを、自由に話しあっていました。
中盤、「タイトルをつけないと!」と課題に注目しはじめ、話を前へ前へと進めていく雰囲気ができましたが、ちょっと話がかみ合っていないような感じがしました。
笑顔のなかにも、焦りが見え始め、最後は急転回で意思決定がなされました。
 
模擬会議を終えたあと、この会議のなかで一人ひとりがどんなことを考えていたか、感じていたかをふりかえっていただきました。
 
Aさんは、「私には苦手な課題だ」と思って、ほとんど口を開かず、考えこんでいたそうです。
Bさんも「苦手な課題だ」と思って、自分の意見は言わなかったけれど、他の人の意見に「いいですね!」などと応答していたそうです。
Cさんは、時間内に成果を上げなければけないと思い、積極的にいろんな意見を出しました。
そして、残り時間を告げながら、前に進めようとしていたそうです。
Dさんは、沈黙するAさんに戸惑いながらも、Aさんの発言を促すために、何度もAさんに問いかけたそうです。
ただ、DさんからAさんへの頻繁な問いかけは、Cさんが「自分は軽く扱われている?」という懸念を生むことにもなっていたようです。
そして皆さん、会議の成果についての納得感が低いようです。
  
このように、短い会議のなかでも、さまざまな感情や懸念が生じて、それが率直なコミュニケーションを阻害します。
   
「これは苦手だ」「発言が無くて心配だ」「どう進めたらいいのだろう?」といった、気持ちや思いを伝えあっていたら、どんな会議になっていたでしょう?
その上で、各々の苦手なところをたがいに補いあっていくようなかかわり方ができていたとしたら、もっと納得感の高い話しあいの場になっただろうと思います。
 
20分間の会議でも、それをふりかえることで、より良いチームをつくるためのヒントが見えてきます。
「対話とふりかえり」の繰り返しによって、より良いチームや組織をつくることができます。

私たちは、そんな場づくりを支援しています。